職種名/左官職



歴史と伝統の技能を継承するわが左官業組合

 昭和57(1982)年、奈良県山田寺の回廊の一部が発掘されました。これは日本最古の建築物である法隆寺よりも 古い建築物です。
 この回廊の腰壁には、桧の小割材を格子状に組んだ木舞(こまい、壁下地)に土壁を塗りさらに白土で上塗りされたものでした。約1350年前のこの当時すでに本格的な左官工事が行われていたのです。
 その後、消石灰が製造され、また海藻の粘着材(つのまたのり)を用いた漆喰壁が登場してきます。これが日本の誇る城郭建築・ 土蔵造りの美しく優雅でしかも防火的な白翌白壁(はくあしらかべ)へと発展してきます。
 一方、茶室建築では、わび・さびを重んじることから素朴で飾り気のない土塗壁が起こり、さらに数寄屋建築にと発展します。そしてこれらが、現代の和風住宅の日本壁 ・ 京壁・衆楽壁・大津壁等へと受け継がれているのです。
 明治以後、西洋の新材料・新工法が移入し、左官の仕事も多種、多様にわたっています。左官塗り壁の仕事は機械化することができず全て手作業です。したがって一人前の職人となるにはそれなりの修行と訓練が必要となります。技能保持者として社会的に認められた人が1・2級技能士で、1·2級技能検定試験に合格しなければなりません。私達の組合の大きな事業のひとつに、毎年技能検定受検者の講習会を開催し、役員一同熱心に指導にあたり、多くの技能士を輩出しています。
 また、『神奈川県技能コンクール』には毎年代表選手を送り常に好成績を修めています。『てくのかわさき技能フェスティバル』では、焼き石工による「手形押し」と荒木田土を丸く固めて石灰クリーム仕上げで作る「光る泥だんご」の体験ブースを出店し、子供たちの人気の的となっています。
 私達組合員一同、伝統ある技能を継承し、さらに技能の向上と研鑽に励み市民の要求に応えて行きます。

技能検定の練習
この写真は、技能検定一級、二級の資格を取るための練習の作業です。
施工順序①墨出し、②墨打ち、③ちり塗り、④きりつけ、
⑤中塗り、⑥上塗りの順序です。
仕上げは、決まりの寸法があります。技能検定にむけて
合格するために努力しております。