職種名/建築関係技能士



技連協設立50周年に寄せて

 川崎中部建設労働組合は約1,150名の建設業従事者から成り、大工や左官、電工など、建設業に携わっていれば誰でも加入することができる労働組合で、川崎建設労働組合連合会を形成する組合の1つです。
 私たちは、組合の先人達が作ってくれた建設国保や労災保険特別加入制度を活用して日々の生活や仕事に安心して打ち込めるようにしながら、建設業従事者の処遇改善と地位向上のため、日々活動をしています。
 また、地域に根付いた組合として小学生に木材に触れる楽しさを知ってもらう「夏休み親子工作教室」や、住宅相談をメインに包丁研ぎやバザー等を行う「住宅デー」を開催しています。住宅デーではベテラン組合員から若手に包丁研ぎ技術の継承も行われました。
 技連協の行事では、「技能職者に学ぶ」に、中原区の玉川中学校や幸区の南河原中学校、日吉中学校で建築大工職の講師として参加しました。

 建築大工の使う道具に触れてもらうためにイスのエ作キットを用意し、実際に組み立ててもらいました。「木を切る」「釘を打つ」という2つの作業の繰り返しで完成させられるキットではありますが、実はそれが意外と難しかったりします。
 両刃のノコギリには縦挽きと横挽きがあること、引くときに切れることを説明するも、実際に作業に入ると縦挽きの刃で横挽きしていたり、押すときにまで力を入れていたりする生徒さんもいました。
 釘を打つことに関しても、節に打ってしまって割れてしまったり、斜めに打ってしまい飛び出してしまったりする中で「節は割れやすいから釘を打つときに節に当たらないように切ろう」「釘はここまでまっすぐ打てばもう曲がらないから最初だけ慎重に打とう」など熟練の大工職による適切なアドバイスによって、どの生徒さんもきれいに仕上げてくれました。

 参加した組合員は「最初は完成させられるか不安だったけど、みんなアドバイスを素直に聞いてくれてセンスのいい子はすぐにコツを掴んでくれた。この中から1人でも、2人でも、大工とは言わないけど家を建てる仕事を志してくれると嬉しい」と語ります。
 建設業は衣・食・住の「住」に関わる、人間生活に欠かせない大切な仕事です。そんな建設業が抱えている深刻な問題の一つに「後継者不足」という問題があります。その原因はキツィ、キタナイ、キケンの3Kがいまだ解消しきれていないことや賃金が低いこと、週休二日制が取り入れられていないことなどが挙げられます。
 「技能職者に学ぶ」を通じて建設業に興味を持ってくれた若者が現実を見て踵を返してしまわないように、エ期よりも安全が優先され、仕事は大変でもそれだけの見返りが得られるような、夢のある建設業を目指して活動を続けていきます。

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